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「発見」ステップの中身

「発見」ステップの中身

2023.03.02
MEDIA

こんにちは!
今回はダブルダイヤモンドのステップ1の「発見」について進めていきます。

過去の記事でダブルダイヤモンドについての手順は紹介しました。
今回はその中身である4つのステップ「発見」「定義」「展開」「実現」の「発見」について深掘りしていきたいと思います!

目次

  • 「発見」を行う目的
  • 発見ステップの手順
  • 発見ステップの考え方
  • まとめ

・「発見」を行う目的

発見ステップの目的は利用者の調査を行い、次に行う課題定義を行うための情報収集です。
そして幅広く情報を集めることを目的として調査を実施します。

<調査の種類>
定性調査:言葉や写真など数値化できないデータを収集する調査
定量調査:主にアンケート調査 統計的に分析する調査
デスクリサーチ:本やインターネットなどの二次情報の調査

3つの中で1番重視するものは定性調査です。
ここの調査で「利用者がなぜその行動をとったのか?」「どんな心情なのか?」などの
なぜという部分をできるだけ捉えます。他の2つの調査方法では捉えることができない部分です。
そのため、利用者の置かれた状況や前後の行動、発言を集めて新しい気づきを見つけることが重要になります。

・発見ステップの手順

①調査設計
何を目的にして、どのような調査を行うのかを計画します。
どのような人に対して調査を行えば有益な情報を集められるかを測るために、、
→1.ステークホルダーマップの作成する
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どのような人が調査対象になるか特定できたら、対象者の人物を明確するために、、
→2.ペルソナを作成しタイプ分けをする
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<この段階でペルソナを作る際のポイント>
事実情報・考え方の特性の情報でタイプ分けすること

現代社会は価値観が多様化しており、さらに複雑になっているため事実情報だけでは利用者の環境や状況を捉えるのが難しくなっています。ですので、考え方の特性の情報をきちんと抑えて利用者が何を求めているのかを考えることが重要になります。

②リクルーティング
利用者のタイプ分けができたら、実際に調査する対象者を見つけます。

おすすめなのが、新しい気づきを得るために、、
極端な利用者:エクストリームユーザーを調査することです。
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エクストリームユーザーからは特徴ある行動や考え方を得ることが期待でき、新たな価値や発見に繋がることが多いのでおすすめです。
ネガティブユーザー:全く利用しない利用者
ポジティブユーザー:使い込んでいる、特徴的な使い方をする利用者

③調査実施
対象者を見つけたら実際に調査を行います。(ここではインタビュー調査を例に挙げます)

インタビュー調査は質問方法がいくつかあるのでここで紹介します。
構造化インタビュー:一問一答など質問を用意して回答を得る方法
半構造化インタビュー:話の流れに応じて、深掘りするして回答を得る方法
非構造化インタビュー:何も質問を用意しないで回答を得る方法

デザイン思考では、利用者の行動や発言についてを限られた時間で詳しく聞くため、
半構造化インタビューを実施することが多いです。

そして、インタビューを実施する際は、2つの観点を重視して行いましょう!

・1つ目の観点 広さ
利用者がどのような行動を取っているのかを広い範囲で確認することを意識します。
サービスのあり方は、利用している瞬間だけではなくその前後も関わりを持っているので、広い範囲で利用者の行動を広く捉えることを目指します。

・2つ目の観点 深さ
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「どこで」「どんなきっかけで」「どんなふうに」利用者が行動したのかの背景情報を細かく知ることを意識します。
上記のイラストのように利用者の顕在ニーズ、潜在ニーズをうまく把握する必要もあります。

④分析
調査で得られた情報はペルソナ、カスタマージャニーマップ、価値マップといった方法を使って、視覚化して整理します。

<視覚化する上でのポイント>
情報を視覚化してく作業は、事実情報を整理していくものであると同時に、それを抽象化し概念化していく作業でもあります。最終的に一定の利用者に共通するモデルを作っていきます。
そのため、ただ作るだけでなくどのような視覚化資料を作るのかの検討も重要になります。

・発見ステップの思考モード

発見ステップでは主に「事実確認モード」「本質分析モード」を使います。
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事実確認モードでは対象の利用者の行動や発言、環境などの事実情報を集めます。
ここですぐに結論を出さずに思考を自由にし、制限をかけないで考えることが大切です。

次に本質分析モードで情報を概念化し、最終的なモデルを検討してきます。
個人の事例から共通した部分を探し、さらに合体させるという想像力や抽象力が求められます。

・まとめ

今回の内容はこちらで以上になります!いかがでしたか?
「発見」ステップの中身はわかっていただけましたでしょうか?
これから他の3つ「定義」「展開」「実現」の内容も取り扱ってきますので、楽しみにお待ちください!

それではまた次回お会いしましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。

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